再雇用について
昨年度までは家から50km位離れた事務所の管理職として、窓際の席でそれなりに責任のある職務をこなしていました。
定年の次の日、4月1日、自宅から徒歩20分の事務所の末席で社会人一年生と同じ職務を与えられました。
給料は4割、職務は軽いもの、立場が凄く変わりましたが、技術系の仕事なので、定年で辞めたんですが、違う職場に転勤になったような不思議な感じでした。
仕事を始め、分担業務をこなすと時間を持てあましてしまいます。
いままで自分が部下に指示してやらせていたんで、全然簡単。
週5日のうち2日で業務が終わり、後は何をするのかと思っていたところ、
自分の資格が活かせる突発業務があり、しばらく専念、次に私の得意とする技術の必要な調査業務が発生し志願して専念。
また、2人体制が必要な検査業務も率先して従事。
職場の職員が業務の発表会に出るというのでそのプレゼン指導。
となりの担当の補佐が技術の必要な業務で困っているのでしばらく同行して現場指導と問題点の整理。
そして指導の必要な機関のトップ3への指導、従業員全員へのプレゼン等。
暇な業務の傍ら、いろんな所にちょっかいを出して暇をつぶしてきました。
自分の技術が活かせる、現場に出れるので非常に楽しくやらしていただきました。
還暦を過ぎて何が変わったかというと体力、これはどうしようもないことです。特に厳しい現場に出ると疲れが残ってしまいます。
また、体力の衰えから集中力が無くなりました。
暇なんで、仕事が一段落すると3階の席から南階段を1階まで降り、中央階段を上り、席に戻る庁舎内散歩を繰り返して気分転換をしています。
60才定年というのは体力の観点から意味があるのではないでしょうか。
60まではトップスピードで走り、一端リセットしてスローな仕事に切り替える。
平になり、年下の職員の部下になるのがどうかという人には向きませんが、与えられた職務をこなせばよく、ライフワークバランスを考えれば、定年・再雇用は割と理にかなっていると思います。
事務系の仕事は解りませんが技術系ですので、経験・技術力は若い職員に負けることは無く、無理せず楽しくやっていきます。
それと我が社は経費削減のため冷暖房をけちっていますので、管理職席は寒く、平席は暖かい。
懐は寒いものの精神的にも身体的にも居心地の良い再雇用生活です。