山好きオヤジの独り言

山の思い出や日々の事を書き留めています。

ノモンハン事件

ノモンハン事件、マレー作戦、ポートモレスビー作戦、


ガダルカナル島の戦いなどを参謀として指導した辻政信。


タイで終戦を迎え、戦犯となるのを恐れ


僧侶に化け、ラオス、ベトナムを経由して中国へ


中国では国府軍で対国共軍への工作を担当、


日本に入国するまでの3年余を記録した「潜行三千里」


図書館から借りて読みました。


「作戦の神様」「軍の神様」とたたえられる一方で相当な批判がある方です。


戦犯を逃れた後に衆議院4期、参議院1期を努め


参議院議員時代にラオスを訪れて行方不明となっています。


内容はCIAの記録などからほぼ真実と言われいます。


なかなか、読み応えのある一冊でした。


印象に残ったのが中国の内戦の分析


国府軍が腐敗し、国民の支持を失っていく中で


アメリカから供与された武器を国共軍に横流しする者、


最新の武器と兵隊ともども寝返る将軍


が相次いだ


毛沢東は次の4項目の戦陣訓


借りた者は返せ


買ったら払え


宿営は野外に


強姦略奪は即時銃殺せよ


当たり前の事ですが、当たり前で無かった国府軍の統治


の中で共産党が支持を広げていった


勝つものには勝つべき因があり、勝つべき努力を縁とし、勝利の果を結んだといえよう


このように結んでいます。


辻政信が作戦指導したノモンハン事件を書いた


「ノモンハンの夏」


これから読んでみようと思います。


ソ連が勝ち、日本が惨敗したかの印象ですが


ソ連の損害も相当で、死者は日本の倍、戦車・飛行機の損害も甚大


この戦争の指揮官は対ドイツ戦のいかなる戦いよりも


ノモンハン事件が大変だった。


約4倍の勢力で戦い損害も大きく勝ったといえないと言っています。

現場疲れで巣ごもりの土日でした。

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