クマは増え、子連れクマと若いクマが郷に出てくる
クマ類の保護・管理の基本ーゾーニング管理と出没対応ー
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort5/effort5-3k/kiso/docu_kuma.pdf
この中で2004年と2018年のクマの生息域が示されています。
かなり分布域が広がっています。
分布域=生息数では無いのですが増えているのでしょう。
クマはそれぞれテリトリーを持ち
他のクマを忌避する習性があります。
次にクマのテリトリーです。
首輪を付けた熊の行動パターンを調査して
ヒグマのテリトリーについて論じています
オス熊の人間に対する忌避の強さを10とすると
オス熊とオス熊は6
子連れのメス熊とオス熊は11
子連れメス熊と人間は4
子連れメス熊と子連れメス熊は2
若クマとオス熊は7
若クマと人間は2
若クマと若クマは1
若クマと子連れメス熊は1となっています。
子連れクマ・若クマの人間への忌避度が4と2
子連れクマ・若クマのオス熊への忌避度が11と7
若クマがオス熊と遭遇すると襲われるおそれがあり
子連れメス熊はオス熊と遭遇すると
子クマを殺され、発情させられ交尾に至ります
このため、若クマと子連れ熊はオス熊を最も忌避するとしています
反対にオス熊が嫌う人間の近くに行くと
オス熊に遭遇しにくくなる
最初に書いたとおり、個体数の増加に伴い
クマの生息域が拡大して深山→里山に広がっています
この中でオス熊から逃れようとする子連れクマと若クマが
人間に近い郷に降りて来てしまっています。
よく、自然を開発した結果、山に餌が無くて
郷に降りてくると書かれたものを目にします。
一理あるかもしれませんが
増えすぎたクマの中で最も弱い立場の若クマと子連れクマが
オス熊から逃れて郷に降りて来ているのだと思います。
鳥取県では40年前までは県東部の深山にしかクマはいませんでした。
今は、全県的に分布して郷にもひんぱんに出てきています。
クマが可愛そうだという方もいるかとは思いますが
増えすぎた結果が、人間との遭遇と事故につながるので
駆除していくしか無いと思います。
本日はクマ話でした。