墓守
奥さんの実家、義父の長兄は白寿間近でお元気なんですが、
次兄以下末っ子で五男の義父まで鬼籍に入っています。
三男は早世して本家の墓に入っているのですが、
義父以下が長兄を嫌って本家の墓に入らず、それぞれの墓に入っている。
墓自体は残された者がそれぞれの思いで作るんですが、問題は墓守です。
長兄一族、子・孫世代まで女の子ばっかりで早晩、本家の墓守をするものがいなくなる。
長兄の長女が義父の三回忌で、先祖の事を思うと夜も眠れないと言っていました。
次兄・四男・義父の墓はべつにあり、
本家の墓のことなんか知らんわというのが皆の本音。
次兄の長男は独身、これも先が無い。
四男の長男はタイ人の女性と一緒になって、
男の子がいて、本家の菩提寺の墓地に父親の墓があるので、
本家が墓守を頼んで断られている。
どうもタイ人は散骨するのが一般で墓守をする風習が無い、
将来的にはタイで老後を送るもくろみもあるようで、これも望み薄。
我が家は、外戚であるが男の子が有り、地元にいる。
最近、我が家に矛先が向かって来つつある。
正式に言われれば考慮する余地はあるが言ってこない。
どうも義母の方にそういう話が来たが、こっちに来ないように止めているらしい。
どうなることやら?
私がまとめて四人兄弟の墓を一本にするのか、
あるいは全部墓じまいしてしまうのか?
息子23才、まだまだ自分の事で精一杯、あと10年くらいたった時に考えるか?
しかし、長兄は凄い人で大戦中ルソン島で終戦まで生き抜いて帰ってきている。
頑丈な身体と運があってのことと思うが、しぶとい人である。