爆弾を簡易ロケットで飛ばした硫黄島
硫黄島を生き延びた海軍中尉の証言をまとめた
「英雄なき島」を琴浦町の図書館で読みました。
米軍が迫る中、航空機用の爆弾100発が硫黄島に残されていました。
海軍航空隊の技術者達が爆弾に簡単なロケットを付けて飛ばす事に取り組んだとあります。
最終的には最大2000m飛んだと証言している。
米軍は上陸すると日本軍の夜襲を恐れて、密集陣形で夜を過ごす。
そこを狙って、200kgと60kgの爆弾を飛ばした。
命中精度は低くいが米軍しかいない所に飛ばすので、
当たれば当時では世界最大規模の爆弾が炸裂するので米軍は恐慌を来たし、
日本軍の新兵器で死傷者が多数でているとして、病院船の派遣を打電している。
この中尉は、最後は壕の中の最高位となり、
自分が責任をとるとして、米軍の投降の呼びかけに応じ、
壕の皆を引き連れて捕虜になっている。
捕虜への尋問で、
目で追える早さで飛んでくる火の玉のように見える新兵器は何だという米兵の質問で、
200kg爆弾を飛ばしたと証言したが、納得されなかったらしい。
その他、そこにいた人にしか解らない事実がいくつもあり、読み応えのあるものでした。