ヒョウが上野動物園から脱走した!
本日7月25日は、かき氷の日、うま味調味料の日、最高気温記念日、知覚過敏の日、はんだ付けの日、体外受精の日、日本住宅公団発足記念日になっています。
いろんな出来事があります。
その中で目を引いたのがうそのような本当の話、クロヒョウが上野動物園から脱走した事件がありました。
1936(昭和11)年の7月25日に起きたクロヒョウ脱走事件は、昭和11年に起きた「二・二六事件」「阿部定事件」と並んで昭和11年の三大事件と呼ばれました。
タイで捕獲されて、昭和11年5月に上野動物園に入った体長1.364m、体重52.5kgのクロヒョウ5歳のメスは、捕獲後直ぐに日本に来たため環境に慣れず寝室内の暗い隅にいることが多くて運動場にさえなかなか出ようとしなかったと言われています。
7月に入り暑くなって、食欲不振になってしまい、心配した飼育担当が夜なら運動場に出るのではないかと、寝室と運動場の間の仕切りを取っておいた。
午前2時の見回りの際は異常は無かったが朝になったらクロヒョウは姿を消していました。
警視庁の特別警備隊、猟友会、警防団など700人と犬2匹が動員されての大騒ぎになったとあります。
午後に入って、近くの暗渠に潜んでいるのが解り、マンホールの上におりを置き、暗渠の片側を止め、反対側から暗渠の形に合わせた板の盾を、トコロテンを押し出すように進め、その上、煙で燻して追い出して、脱走から12時間半後に無事に捕獲しました。
後で調べると猛獣舎の上の鉄柵に一部広いところがあり、そこから脱出したそうです。
上野動物園の周辺では家の戸を閉めて、1歩も外に出るなと言う厳戒態勢が敷かれたそうで、事件後動物園が新聞等に謝罪広告を掲載しています。
クロヒョウの脱走事件の5日後にシカが脱走し上野公園内を走り抜け、上野広小路の洋品店前で群衆に取り押さえられ、シカがショック死する事件も発生しました。
上野動物園の責任者には過怠金5円の行政処分が下りました。
年俸1800円の責任者で5円はなかなかのものです。
クロヒョウの飼育担当には譴責処分、シカの飼育担当には「30日間日給20銭の減給」の行政処分が下されました。
反対にクロヒョウの際にトコロテンの板を押して活躍した職員には特別賞与金として5円が与えられました。
この事件が大戦中に実施された上野動物園での戦時猛獣処分に影響したと言われています。
当時もそうですが今ならSNSで拡散されて大変な騒ぎになったんでしょうね。
さて、本日は曇り、はっきりしない天気です。
うっとうしくて梅雨が明けて欲しいような、開けてあの猛暑を思うと開けて欲しくないような気持ちです。
山に行きたいのですが降水確率が高いので、本日は近所でのお散歩で過ごします。
また、綺麗な花が見れたら嬉しいですね!