４年前の今日、緊張しましたね。
以下の内容を喋り、帰ってきて内容を書き留めたものです。
ノンペーパーで喋ったので実際とは少し違う部分もあるかもしれません。

読み返すとなんだかおかしいところもありますし、テンパって事前には話そうとしたところを忘れて飛ばした部分もあり、しまらいとこともありますね。

　皆さん、成人式おめでとう御座います。
　晴れて大人の仲間した皆さんに一言お祝い申し上げます。
　皆さんが生まれた平成７年は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起き、私たちが安全だと信じて疑わなかったものが一瞬で崩れてしまう。そういう経験をした年でした。
　また、それからの２０年は、日本の失われた２０年とも言われる景気が低迷した厳しい時期でした。
　そんな大変な時期に育った皆さんは、私達の世代よりずっとたくましくしっかりしているのではないかと思います。
　そんな皆さんに余計なことかもしれませんが、折角の機会なのでいくつかお願いをしたいと思います。
　一つは自分の夢に忠実に生きて欲しいということです。
　今日の皆さんは、大きな夢や希望を持っているものと思います。しかしながら、人生は山あり谷ありで、挫折や失敗は付きものです。また、考えられないような事が起き、心が折れそうになる時があります。
　そんな時は、是非、今日の成人式のことを思い出してください。あの時の自分の夢はなんだったのか、何が好きだったのか、なぜこの道を選んだのか、自分の夢を思い出していただければ迷うことも少なく、幸せな人生を歩んでいけるんじゃないか思います。
　ふたつめです。
　私たち親も多くの挫折や失敗を経験して来ております。苦しい時や迷った時には、お父さんやお母さんに相談するのひとつだと思います。きっと人生の先輩としての良いアドバイスが貰えると思いますよ。
　最後です。
　是非、良きパートナーと一緒になって、子育ての楽しさを味わっていただきたいと思います。
　私は２人の子どもを授かり、未熟な親でしたが、妻と一緒になって、悩みながらも夢中で育てて、今日下の子の成人の日を迎えています。
　つらいこともありましたが、子どもとともに親も成長できた楽しくも幸せな日々でした。
　平凡ですが、子どもを育て、世の中に送り出す、子孫を残す、先祖代々行ってきた、このことがこの世の中で生かされている私たち人間の一番の仕事ではなかろうかと私は思っています。
　そういう意味で本日の成人式は皆さんのお祝いの席ですが、我々親世代が担っていたこの仕事を皆さんに引き継ぐ日であり、私達親の卒業式でもあります。
　私は私ども夫婦の子どもを世に出すことができ、非常に誇らしく思っております。
　皆さんも二十数年後か三十数年後かにこの気持ちを是非味わっていただきたいと思います。
  是非、頑張って良い人生を歩んでください。
　本日はおめでとうございます。