樹木衰退のサイン
小学校の校庭に植えられた桜。
少し樹勢がよろしくない。
樹木医は、樹冠全体をまず見る。
枝先が枯れている。
幹周りを見る。
根元に近い幹から細い枝が出ている。
根元周りを見る。
盛土したように見える。
これらが衰退のサインです。
大体、樹木の衰退は、根の衰退が原因です。
根の衰退にはいくつか要因がある。
盛土によって根に十分に酸素が供給されない。
水溜りが出来ると水溜りに微生物が発生して水中酸素を吸収した結果、酸素濃度の低い水を根が吸収して酸欠になる。
水分過多も酸欠になる。
その他、菌の繁殖などなど。
根が衰退すると枝先が枯れる。
枝先で作られる頂芽優勢ホルモンが減少して、潜伏芽が吹いてくる。
大雑把ですがこんな風に診ていきます。
ここは盛土+水溜りで根が酸欠となり、枝先が衰退した結果、根に近い幹から細い枝が出て来ています。
