鹿に食い荒らされている東山
鳥取県第4位の1,388mの標高を誇る東山(とうせん)、若桜町と智頭町の町境にそびえています。
ブナの巨木が美しい山です。
梅雨明けして強い日差しを浴びるのではと思い、初めて菅笠を被っていきました。
これは良いです。
涼しいですよ。
山頂に連なる稜線は、草原に所々に樹木が散在しています。
実はこの東山、かつては背丈を超える根曲がり竹が密生していて、藪漕ぎを趣味としている山岳会の変な人達か、大学のワンゲル部の連中しか行かない山でした。
今では竹がシカに食い荒らされて20cm程度の丈になっている。
積雪期に食べ物が無くなり、雪の上に顔を覗かせている竹の葉をシカが食べるので我々のような当たり前の登山者でも行けるようになりました。
東山の頂上は三角点の石柱があるだけで、近くのブナの木に標識を付けていました。
一部にシダだけのところもあります。
気になるのが樹木の衰退、シカの皮剥によって大木が枯れており、天然下種によって生えてきた樹木もシカに食べられています。
大台ヶ原のようにシカによる食害によって広く森林が消滅するまでには至っていませんが、森林環境から見ると深刻な状況です。
楽しいヤマメシ、ノンアルビール、カップ麺、おにぎり、コンビニスーツ。
若桜町から智頭町に抜ける沖の山林道から町境の稜線に沿って往復しました。