丸ビルの基礎杭に使用されていた丸太
本日はこれを書きたい。
1923年、東京駅前に丸の内ビルディングが竣工しました。
このビルの基礎として5,443本の松杭が使用されていました。
1999年に丸ビルが解体された時にこの丸太杭が引き抜かれて調査されました。
80年以上経過していましたが、腐朽することなく健全であり,
十分な支持力が保持していたことが確認されています。
一般的に木材は腐朽しやすい物ですが
土中で空気に触れない環境下では腐朽菌が付かないので腐朽しません。
発掘現場で弥生時代の木製品や奈良時代の木簡の腐朽していない姿が見られます。
松杭は設計図どおり30インチ間隔で
杭頭のレベル差もばらつきが少ない状態で見つかっています。
杭の寸法は上部の直径30cm,中部25cm,下部20cm
長さは13.m~14.1m
強度試験を行い
圧縮強度は170~400Kg/㎠(>所用強度約150Kg/㎠)
長期鉛直支持力:24トン(>設計所用支持力15トン)
(降伏荷重59トン,極限荷重72トン)
十分の支持力を有していたことが確認された。
松杭は2本が新丸ノ内ビル1階ロビーに展示された他
丸ノ内ビルの床板や近隣ビルのベンチに利用され
残りは紙パルプの材料となりました。
さて、本日は旅券の日、歌舞伎の日、アレルギーの日などになっています。
歌舞伎の日
1878年の本日、外務省布達第1号「海外旅券規則」が制定され、「旅券」という用語が初めて使用されました。
歌舞伎の日
1607年の本日、出雲阿国が江戸城で将軍徳川家康や諸国の大名の前で初めて「かぶき踊り」を披露しました。
アレルギーの日
1966年の本日、免疫学者の石坂公成・照子夫妻が、ブタクサによる花粉症の研究からアレルギーを起こす原因となる免疫グロブリンEを発見したことを発表しました。
出来事です。
1582年、天正遣欧少年使節が長崎港を出港しました。
1872年、ニューヨークのメトロポリタン美術館が開館しました。
1933年、プロレタリア作家・小林多喜二が特高警察の拷問により築地警察署で死亡しました。
1976年、フィリピン・ルバング島で戦闘を継続していた小野田寛郎に冒険家・鈴木紀夫が接触し帰国を促しています。
1997年、大阪ドームが完成しました。
本日は曇りのち雪の予報。
今夜から天皇誕生日にかけて雪の予報が出ています。
寒さに、負けず元気に過ごしましょう!