山好きオヤジの独り言

山の思い出や日々の事を書き留めています。

生理用ナプキンを買い漁った日々

昨日は娘の誕生日でした。


午後3時半ぐらいでしたか


島根医科大学(現島根大学医学部)病院で


大勢のギャラリーに見守られて


講師先生の執刀で生まれて来ました。


29週目で自発呼吸できるかどうかのタイミング


婦長さんがもう出した方が良いと


主治医だった講師先生に直談判してくれたと聞いています。


奥さんは当時、島根医科大学の助手


私は手術室には入れませんでしたが


産婦人科、小児科のスタッフがほぼ全員


大学院生、学生の多くが見学していたと


聞きました。


1kgを切る赤ちゃんの帝王切開は


めったにないということなんでしょう!


しかも相手は大学のスタッフ


見世物かい・・・・


娘は生まれて直ぐ、弱いながらも泣いて


助産師さんが抱いて


小児科医数人が周りを囲むようにして


手術室から小児科に運ばれました


私を見て助産師さんが一言


「女の子です。」


その頃、奥さんは


腹の上で講師先生が研修医を怒鳴っているのを


聞いてきます。


取り出すまでは講師がして


その後の措置を研修医に任せたは良いが


太い血管でも切ったようで


出血量が通常よりも多いと


後から聞きました。


その夜、あばらの浮いた娘を見て呆然とする私に


若い助産師さんが


「お父さん(うん、誰のこと、あっ、オレのことだ!)」


「売店に行ってウイスパーを買ってきてください」


「何ですかそれは?」


「とにかく売店でウイスパーと言えば解ります、千円くらいです。」


仕方なく売店に行き


「ウイスパー下さい!」


男には縁のない生理用ナプキンを渡してくれました。


娘は小さすぎて未熟児用パンパースも合わず


生理用ナプキンをオムツ代わりにしていました


助産師さん


「これだと一日持たないので


スーパーで大ロットの物を買ってきて下さい」


仕方なく買いに行きました


奥さんが退院するまでの間


生理用ナプキンを買いあさっては


病院に届けました。


娘は904gで生まれて来ましたが


段々と体重が落ちて


500g台まで落ちてしまい


随分と心配しましたが


その後は段々と大きくなり


ちょうど100日目に退院し


130日目に出雲大社で宮参りしました。


それはもう大事に大事に奥さんと育てました。


弱いので幼児の頃は2回も


大学病院に入院もしました。


あれから30年、早いものです。


出来たら結婚して、孫を見せて欲しい!


そう思うこの頃です。


本日が穏やかな日になると良いですね!

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