最後の移民船
本日はバレンタインデー、チョコを貰って喜んでいますが、
これは日本独特の習慣のようで、
1958(昭和33)年の新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始りである。
その時のセールでは3日間で3枚、170円しか売れなかったが、
現在ではチョコの年間消費量の4分の1がこの日に消費されています。
それはさておき、移民船です。
1973年の本日、最後の移民船が横浜港を出港しています。
客船「につぽん丸」に改装され、日本初の世界一周クルーズ航海に出港し、
クルーズ客約100人のほかに、285人の南米移住者が乗っており、
行き先はブラジルが222人、アルゼンチン36人、パラグアイ25人、ボリビア2人で
これが最後の南米移民となりました。
ただし、タダでブラジルに行けるという不届き者も多かったようで、
旅行がてら乗り込んで、南米をウロウロして1/3位は直ぐに帰ったようです。
1973年まで移民船があったのは驚きですね。
同じ日、為替レート1ドル=308円の固定相場制が変動相場制に移行し、
スタートは277円をつけたとあります。
自分が子どものころは1ドル360円でした。
専門としている林業の話ですが、
木材は国際相場で1立方メートルが100ドルという相場です。
外材を輸入すると100ドル×360円=36,000円+諸費用で4万円位なのが
1ドル=100円であれば1万2千円くらいになってしまいます。
木材には関税がかからないのでドル円のレートで国内の木材相場が一気に急落してしまい、
国産材も昭和50年前後が一番高く4万円、平成で急落して1万円前後となりました。
林業の世界で木材価格の低迷という言葉がそこら中に載りますが、
それは国内だけの問題で国際相場はそんなに変動していないのです。