娘のオムツは生理用ナプキンだった
娘は、29週の時に帝王切開で1キロ以下の体重で産まれて来ました。
保育器に入り、あばらの浮いた我が子と対面し、呆然としていると婦長さんが来て、あれなら大丈夫ですよと言ってくれて、ほっとしたのを覚えています。
次いで若い助産師さんが来て、父親になった自覚の薄い私に「お父さん、売店に行ってウィスパーを買ってきてください。」とおっしゃる。
「なんですか?ウィスパーって?」
「とにかく、売店でウィスパーと言えば解ります。千円ちょっとです。」
仕方ないので売店に行って、お姉さんにウィスパー有りませんかと聞くと、男には縁の無い生理用ナプキンを渡してくれました。
小さ過ぎて未熟児用のパンパースも合わない娘のオムツが生理用ナプキンでした。
若くて綺麗な女性の助産師さんに赤面しながらナプキンを渡すと「これだけでは、明日には無くなるので、スーパーかホームセンターでもっと大ロットのを買って来て下さい。」
おい、俺は男だぞ、なんちゅうことをさせるんだ!
と言いたいものの核家族で縁者のいない中、奥さんは腹を切って入院しているので、恥ずかしながらもスーパーで大きなのを2袋買って行きました。
その後もチラシを見ては安い生理用ナプキンを買い漁って病院に持って行く日々を送りました。
最初は恥ずかしかったんですが、変な目をされても慣れですね、平気に変態行為をしていました。
あれから色んな事がありました。
やはり娘は可愛いですね!