街路樹診断
鳥取県中部県土整備局で国道の維持管理を
担当している山仲間から、街路樹を見てく
れないかと頼まれました。
仕方ないので無料で診断をしました。
診断方法は東京都の街路樹診断マニュアルに
基づいた外観診断です。
こんな、ケヤキです。
根元に見事な洞があります。
縦30cm、横20cm、奥行きは鋼棒を入
れて図ると32cmこの部位の直径が51cm
位なので仮に中で32cmの空洞が空いていた
ら50%以上の断面欠損になるが、外から見た
感じでは40%くらいの欠損かな?
40%位の欠損なら周りがしっかりしていたら
、幹の折損の恐れは低くなります。
周りがしっかりしているのか木材腐朽菌に犯さ
れてグズグズになっているのか木槌で叩いてみ
ました。
良くありません。
乾いた音ならいいのですが、湿った音、樹皮下
まで腐朽が進んでしますね。
見るとキノコが生えています。
これは幹が腐朽菌でやられたため出てくる
ものです。
植枡も小さいですね。
ケヤキ自体は、うまい剪定がしており幹
に対して葉量が少ないものの樹勢は良い。
腐朽が進んでいて、断面積の50%以上に
なっていて幹折損被害の恐れがある。
交通量の多い道路の街路樹であることから
早期に伐採・除去をお勧めします。
鳥取県中部総合事務所長宛の報告書に上記
のようにまとめ、カルテを添付して冗談で
診断料3万円ねと言って渡してやりました。
世の中のためになる仕事ではありますが、自
腹の肥えない仕事をしてしまいました。



